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奈落の底

ここは地獄の一丁目

【感想・レビュー】Sound Horizon 『Nein』

感想・レビュー Sound Horizon

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Sound Horizonの9th Story CD 『Nein』の感想です。

 

2015年4月にリリースされたCDの感想をなぜ今頃になって書こうと思ったかと言うと、ただ単に聴いたのが割と最近になってからだからです。

一応発売日に買いはしたもののここ最近のサンホラの作品はどれもこれも個人的にピンと来ない作品が続いていたので全く聴く気が起きず半年以上積んでいたのを11月くらいにようやく重い腰を上げて聴いてみたら「あれ? 悪くない? いや、悪くないどころか結構いいぞ?」となり、ここ2,3ヶ月くらいよく聴いています。

 

今作を一言で言うと「メジャーデビュー10周年記念のお祭り的作品」といったところでしょうか。

タイトルの『Nein』はドイツ語で「否定」を意味する単語で、過去のそれぞれのStory CDの物語を否定・改変する事によってあったかもしれない「If」の物語を描いています。

過去のメロディやフレーズが大々的にフィーチャーされており、往年のファンにとってはたまらないものとなっています。

 

(ちなみに、9th Story CDとなっていますが、前作『Marchen』は7th Story CDだったので、8thを飛ばして9thが出た事になります。)

 

それでは、収録曲の簡単な解説を。

 

01. 檻の中の箱庭

第2期サンホラのアルバムの1曲目では定番となっているRevo陛下によるとても上手な歌(棒読み)が楽しめる本作オリジナル曲。

 

02. 名もなき女の詩

1st『Chronicle』より「詩人バラッドの悲劇」(『Chronicle 2nd』より「辿りつく詩」)の改変。

 

03. 食物が連なる世界

2nd『Thanatos』より「輪廻の砂時計」の改変。らしいのですが、『Thanatos』未聴のため詳細はよく分かりません。

 

04. 言えなかった言の葉

3rd『Lost』より「ゆりかご」の改変。同上。

 

05. 憎しみを花束に代えて

4th『Elysion ~楽園幻想物語組曲~』より「StarDust」の改変。

 

06. 西洋骨董 屋根裏堂

『Pico Magic Reloaded』等の曲が使われているらしいですが、未聴のため以下略。

 

07. 涙では消せない焔

5th『Roman』より「焔」の改変。

 

08. 愛という名の咎

6th『Moira』の改変。『Moira』内で何度も出てくるメロディ/フレーズがいくつも使われています。

 

09. 忘れな月夜

7th『Marchen』より「磔刑の聖女」の改変

 

10. 輪∞廻

次の曲へのインタールード的なSE。

 

11. 最果てのL

アルバムを締め括るに相応しいRevo陛下の歌が冴え渡る本作オリジナル曲。 

 

 

なお、参加ミュージシャンは相変わらず豪華で、V系・メタル界隈で言うと、FukiLedaYUKI(結城雅彦)IKUO淳司なんかがゲスト参加しています。

 

 

個人的にサンホラで好きで一番よく聴いたのが『Elysion』『Roman』『Moira』の頃だったので、この3枚を題材にした3曲は特に気に入りましたね。

特に「憎しみを花束に代えて」はあの「StarDust」の物語をここまで変えてしまうかという改変がされており、間違いなく本作のハイライトと言えるのではないでしょうか。

 

サンホラは一時期好きで聴いていたけど最近は聴いてないというような人には是非オススメしたい良盤です。

逆に、もしこれからサンホラを聴くという人は他のStory CDをいくつか先に聴いてからでないと楽しめないかと。

 

また、「サンホラはAramary時代の第1期しか認めない!」「Aramary時代の曲を他の人が歌うのは許せない!」といったAramary原理主義の方にはもちろんオススメできませんので悪しからず。

 

 

お気に入り度:★★★★★★★☆☆☆

お気に入り曲:「憎しみを花束に代えて」「涙では消せない焔」「愛という名の咎」