ありそうでなかった、でも他の誰かがもう書いてるような気がしないでもないテーマ。
「公式が全力で悪ふざけをしている円谷プロはロック」だとか「当時世界に2台しかなく4,000万円もしたオプチカル・プリンターを払える当てもないのにツケで買った円谷英二はパンク」だとか「実相寺昭雄の演出はプログレ」だとか「しょっちゅう解散の危機に瀕するMATはヴィジュアル系」だとか「ハヌマーンはブラックメタル」だとかそういう内容ではないので悪しからず。
ウルトラマンとロックの橋渡しの先駆けになったのは、ロックバンドTALIZMANが手掛けた『ウルトラマン80』(1980~1981)の主題歌でしょう。
(YNGWIE MALMSTEEN、LAST AUTUMN'S DREAM等で活躍したマルセル・ヤコブのバンドTALISMANとはもちろん別物です。)
がんばれウルトラマン80 / TALIZMAN
敢えて少しマイナーな後期OPの方を。
80から15年ぶりにTV放送された『ウルトラマンティガ』(1996~1997)は、V6が歌っているOP曲「TAKE ME HIGHER」が有名ですが、ここで取り上げるのはED曲「Brave Love, TIGA」の方です。
この曲を担当している地球防衛団はこの1曲のために結成されたスペシャルユニットで、TM NETWORKの宇都宮隆、爆風スランプのサンプラザ中野、パッパラー河合、バーベQ和佐田、ファンキー末吉などが参加しています。
ティガの翌年に放送された『ウルトラマンダイナ』(1997~1998)では、前期ED曲「君だけを守りたい」は高見沢俊彦が作詞作曲を手掛け、後期ED曲「ULTRA HIGH」はLOUDNESSの前身バンドとしても有名なLAZYが担当しています。
(当時解散していたLAZYが再結成を果たしたのは元々はこの曲のためだったそうです。)
君だけを守りたい / 中島文明
ULTRA HIGH / LAZY
ちなみに、「君だけを守りたい」には数多くのカバーが存在します。
THE ALFEEによるセルフカバー、ダイナで主役を演じたつるの剛士によるカバー、Takamiy(高見沢俊彦ソロ)によるセルフカバー、Takamiyとつるの剛士のデュエットによるセルフカバー等々、身内によるものばかりで「おまえら何回カバーすれば気が済むんだよ」と思わず突っ込みたくなりますが。
この中で特筆しておきたいのは、つるの剛士版。
Gt. ROLLY Ba. 佐藤研二(MARCHOSIAS VAMP) Dr. 真矢(LUNA SEA)
という異様に豪華なメンバーがレコーディングに参加しています。
君だけを守りたい / つるの剛士
ウルトラシリーズではありませんが、同じ円谷プロ制作の『電光超人グリッドマン』(1995~1996)にも触れておきましょう。
「グリッマーンwwwwwwwwベイビダンダンwwwwベイビダンダンwwww」という主題歌は、アラサー世代であれば聞き覚えがある人も多いのではないでしょうか。
この曲を歌っている坂井紀雄は、ANTHEMに加入するも音源を出す事なくクビになったギタリスト中間英明のソロアルバムでゲストヴォーカルを務めている人物です。
夢のヒーロー / 坂井紀雄
長くなりそうなので次回に続きます。
さぁ、来週もみんなで見よう!